鶯歌(インガー)と三峽(サンシア)は、新北市の南西部にある隣り合ったふたつの区です。鶯歌は台湾の焼き物の町で、陶磁器の店が並ぶ老街と鶯歌陶瓷博物館があります。三峽には赤レンガの老街と祖師廟があり、祖師廟は戦後に画家の李梅樹が中心となって再建したもので、彫刻の見事さで知られています。2026年6月に三鶯線が開業してからは、ふたつの町がMRTで数駅の距離になり、1日で気軽に両方を回れます。
- 鉄道 台北駅から鶯歌駅まで、区間車で約27分、NT$46
- MRT 三鶯線(ライトブルーライン、LB):鶯歌は陶瓷老街駅(LB09)、三峽は臺北大學駅(LB07)
- おすすめ 焼き物、老街、寺廟の芸術
- 所要時間 両方回るなら丸1日
台北から鶯歌・三峽への行き方
鉄道で鶯歌へ
台北駅から台湾鉄道(台鉄)に乗り、鶯歌駅で降ります。私たちが確認した平日の時刻表では、1日のほとんどの時間帯に1時間あたり2本から4本ありました。区間車は21分から35分(多くは約27分)でNT$46、停車する数少ない自強号やプユマ号は約20分でNT$71です。区間車では悠遊カード(EasyCard)が使えます。
三鶯線でふたつの町を移動
新北捷運の三鶯線は、ライトブルーライン(LB)とも呼ばれ、2026年6月30日に開業しました。全長14.29キロ、12駅で、頂埔(LB01)から三峽を通って鶯歌まで、端から端まで約30分です。運行時間は06:00から24:00まで。運賃は距離に応じてNT$20からNT$35で、NT$60の三鶯線一日乗車券を買えば、買った当日は乗り放題です。悠遊カードなどの交通系ICカードをタッチして乗ります。使う駅は次のとおりです。
- 臺北大學駅(LB07):三峽老街と祖師廟へ。
- 鶯歌駅(LB08):台鉄の鶯歌駅まで徒歩約2分。
- 陶瓷老街駅(LB09):鶯歌老街と陶瓷博物館へ。
MRTだけで行く
MRT(台北メトロ)のブルーライン(板南線)で台北駅から終点の頂埔駅(BL01)まで、27分、NT$40です。ここで三鶯線(LB01)に乗り換えます。三峽から台北に戻るときは、この方法がいちばん楽です。→ 台北MRTの乗り方
鶯歌の見どころ
鶯歌陶瓷老街
鶯歌の老街は焼き物の町の中心で、通りには陶芸工房、セレクトショップ、地元の食べ物の店が並んでいます。ゆっくり歩いて、何軒か見比べてから買いましょう。
- MRT:陶瓷老街駅(三鶯線、LB09)から徒歩約4分。
- 鶯歌駅から:「文化路」出口を出て右へ、文化路をまっすぐ歩くと老街のエリアに入ります。
新北市立鶯歌陶瓷博物館
台湾で最初の陶磁器をテーマにした博物館で、2000年11月に開館しました。台湾の焼き物の歴史、つくり方、現代の作品を紹介しています。建物のまわりの陶瓷芸術園区は無料です。
- 場所:鶯歌区文化路200号。鶯歌駅から文化路を歩いて約10分、または陶瓷老街駅(三鶯線、LB09)から徒歩約8分。
- 開館時間:平日09:30から17:00、土日祝日09:30から18:00。チケット販売は閉館30分前まで。
- 休館日:毎月第1月曜日(祝日の場合は翌日)、旧暦の大みそかと元日。次の休館日は2026年11月2日と12月7日です。
- 入場料:NT$80。12歳未満は無料で、国際博物館の日(5月18日)、国慶日(10月10日)、台湾文化の日(10月17日)は誰でも無料です。
三峽の見どころ
三峽老街
三峽老街はふつう民權街の南側の約200メートルを指し、赤レンガのアーケードがある街屋が並んでいて、建物は1911年から残るものです。清の時代、三峽は布の染色で栄えた町で、今も老街で藍染め体験に申し込めます。
- MRT:臺北大學駅(三鶯線、LB07)から徒歩約13分。
ひとこと:ぜひ食べたいのは金牛角(ジンニウジャオ)。角の形をしたパンで、外はサクッと、中はふんわり。老街のいくつかのお店で売っています。自由時報によると、三峽の市場のパン職人が1990年代に考案したものだそうです。
三峽清水祖師廟
三峽長福巖清水祖師廟は老街から歩いてすぐで、1769年の創建です。1833年の地震のあとに再建され、1895年に日本軍に焼かれたあと、1899年に再び建て直されました。第二次世界大戦後には画家の李梅樹が3度目の再建を主導し、西洋美術の要素を取り入れました。今では石、木、銅の彫刻で知られています。彫刻がほどこされた柱を、時間をかけてじっくり見てください。
- 場所:三峽区長福街1号。
- 開放時間:05:00から22:00。
- MRT:臺北大學駅(三鶯線、LB07)から徒歩約14分。
→ 台北の寺廟、台湾の寺廟の参拝のしかた
1日で両方を回るプラン
- 午前は鶯歌。鉄道で鶯歌へ(約27分)。文化路を歩いて陶瓷博物館へ行き、09:30の開館に合わせて入り、そのあと老街を散策します。
- 三峽へ移動。陶瓷老街駅(LB09)から三鶯線で2駅の臺北大學駅(LB07)へ行き、老街まで約13分歩きます。
- 午後は三峽。老街を歩いて金牛角を食べ、それから祖師廟へ。祖師廟は22:00まで開いています。
- MRTで台北へ。臺北大學駅から三鶯線で頂埔(LB01)へ行き、ブルーラインで台北駅へ(27分、NT$40)。
博物館が休みの第1月曜日は、順番を逆にするか、三峽でゆっくり過ごしましょう。
時間のコツ
- 博物館の休館日を確認しましょう。毎月第1月曜日は休館です。
- 天気に注意しましょう。台風のときは三鶯線が早めに運休することがあり、2026年10月23日にもそうなりました。出発前に新北捷運のお知らせを確認しましょう。→ 台北旅行のベストシーズン
- 一日乗車券を買いましょう。三鶯線に3回以上乗るならお得です。
出典
鉄道の所要時間と運賃は台鉄の時刻表検索(2026年11月の平日)、頂埔までのMRTは台北メトロの運賃・所要時間検索、三鶯線の駅は新北捷運、運賃と一日乗車券は同社の運賃のお知らせ、開業日、路線の長さ、運行時間はFocus TaiwanとTaipei Times、全線の所要時間はUDN、鶯歌駅での乗り換えは中央社、各駅からの徒歩時間はUDNによります。博物館の開館時間と休館日、入場料、アクセスは博物館の公式サイト、鶯歌老街と博物館の展示内容は同じUDNの記事、三峽老街、祖師廟の歴史、博物館の開館は交通部観光署の三峽・鶯歌モデルコースと祖師廟のページ、祖師廟の開放時間、染色の歴史、藍染め体験は中央社、金牛角は自由時報、10月の台風による運休は新北捷運によります。2026年10月確認。