猴硐と三貂嶺は、台北の東、新北市瑞芳区で基隆河の谷をさかのぼる鉄道の隣り合った駅です。猴硐はかつて炭鉱の町で、今は猫村として知られ、駅のそばには炭鉱の遺構が今も残っています。ひと駅先の三貂嶺には滝をめぐる歩道があり、2つの駅の間では、市が古い鉄道トンネルを歩行者と自転車の道に生まれ変わらせました。どちらも台北から電車で気軽に行けて、乗り換えも必要ありません。
- 電車 台北駅から猴硐まで、直通の区間車で46分から76分、NT$83
- 場所 新北市瑞芳区(トンネルは雙溪区にもかかっています)
- こんな人に 猫、炭鉱の歴史、滝、気軽なサイクリング
- 所要時間 猴硐だけなら半日、滝かトンネルも回るなら1日
台北から猴硐と三貂嶺への行き方
直通の電車
台北駅から台湾鉄道の区間車で、宜蘭、蘇澳、福隆方面に乗ります。私たちが調べた平日の時刻表では、両方の駅に停まる直通列車が1時間に約1本ありました。猴硐までは46分から76分(多くは約55分)でNT$83、三貂嶺までは57分から87分でNT$89でした。区間車には悠遊カード(EasyCard)が使えます。その日の猴硐から台北への直通の最終列車は22:23発でした。
瑞芳で乗り換え
直通の電車がしばらく来ないときは、どの電車でもいいので瑞芳まで行って乗り換えましょう。瑞芳から出る平渓線の列車は、谷を登る途中で猴硐(約6分)と三貂嶺(約10分)に停まります。2種類の列車を合わせると、瑞芳から猴硐へはたいてい1時間に2本ありました。猴硐から三貂嶺まではひと駅、3分か4分で、NT$22です。
知っておきたいこと:三貂嶺駅には車道がありません。電車で着いて電車で帰ることになり、滝の歩道までは線路沿いの小道を歩きます。小道からはみ出さず、線路には入らないようにしましょう。
猴硐の見どころ
猴硐貓村
猫村は猴硐駅のそばにある古い炭鉱の集落で、線路の上にかかる猫の橋を渡って行きます。始まりは、ある猫好きの人が村の猫の世話と地域の環境づくりをボランティアで始めたことで、その話がネットで広まりました。今では路地に猫の壁画や猫用の通路、猫の水飲み場、猫カフェがあります。1年中訪れることができます。
村の猫たちは住民とボランティアが世話をしていて、人も暮らしているので、声は小さめにしましょう。新北市動物保護防疫処は、訪れる人に5つの「猫にやさしいルール」を守るよう呼びかけています。
- むやみに猫にえさをあげないでください。ボランティアが決まった時間と場所でえさをあげていて、余分なおやつやペースト状のおやつは猫の健康を損なうことがあるので、食べ物を持ってくる必要はありません。
- 大きな音を立てたり、猫を追いかけたりしないでください。やさしく声をかけるか、そばに座って写真を撮りましょう。無理に触ったり抱き上げたりすると猫がおびえて、引っかかれることがあります。
- ごみを地面に捨てないでください。
- 猫を連れて帰らないでください。譲渡は猫公所を通して行われます。
- ペットをここに捨てるのは絶対にやめてください。法律違反です。
猫の橋(猴硐貓橋)
駅から村へは、この猫の形をした歩道橋を渡って行きます。もとは1970年に台湾鉄道が村の人のために造った跨線橋で、2013年ごろに猫の姿に造り替えられ、修理を経て2025年3月に再開しました。24時間渡れます。
猴硐貓公所
改装した鉄道の宿舎に入っている村の猫のセンターで、猫の登録やマイクロチップ、不妊手術や治療を行い、譲渡のコーナーもあります。2026年2月1日からは、市に代わって動物福祉団体(台灣防止虐待動物協會)が運営しています。猫について知るなら、最初に寄るのにちょうどいい場所です。
- 場所:瑞芳区柴寮路345号。
- 開いている時間:市の2026年2月の発表では水曜日から日曜日の10:00から18:00。市の観光サイトにはもっと短い時間が載っているので、わざわざ行くときは事前に確認しましょう。
猴硐煤礦博物園區
猴硐の暮らしを支えていたのは石炭で、この園区は駅のまわりに残るその名残をひとつにまとめています。運炭橋、古い選炭場、日本の神社の跡、金字碑古道などです。復興橋を渡ると、古いディーゼル機関車の車庫、坑口、坑夫の宿舎があります。駅のまわりで売っている「礦工便當」(坑夫の弁当)や軽食も探してみましょう。
- 場所:瑞芳区柴寮路42号、猴硐駅のそば。
- 開いている時間:市の観光サイトでは毎日08:00から18:00。
瑞三礦業整煤廠
川のそばの大きな建物で、石炭はここで選別して洗ってから鉄道で運び出されていました。1990年に閉鎖され、3年がかりの修復を経て、今はマルチメディアの展示で炭鉱業を紹介しています。
- 開いている時間:09:00から18:00。
- 休館日:毎月第1月曜日(その月曜日が国定休日の場合は翌日)。次の休館日は2026年11月2日と12月7日です。
- 入場料:市のページには料金が載っていないので、現地で確認しましょう。
三貂嶺の見どころ
三貂嶺瀑布步道
基隆河の上流をさかのぼる全長2.71キロの歩道で、3段の滝を通り、途中には断崖や甌穴(ポットホール)もあります。最初に現れる合谷瀑布がいちばん大きく、上段は約25メートル、下段は約15メートルの落差です。ロープの吊り橋を渡ると、摩天瀑布(別名、越美洞)と枇杷洞瀑布が続いていて、この2つはつながっています。折り返し地点は枇杷洞ですが、歩道はその先の大華壺穴と平渓線の大華駅まで続いているので、歩き続けてそこから電車に乗ることもできます。新北市は難易度はそれほど高くなく、変化に富んだ道だとしています。
- 行き方:三貂嶺駅から線路沿いの小道を、旧碩仁國小(小学校)まで歩きます。登山口は学校の門のところです。
- 状況:市の観光スポットのページ(2026年7月更新)では1年中開いているとされ、2026年10月16日の市の歩道閉鎖リストにも載っていませんでした。行く前に、とくに大雨や台風のあとは、そのリストを確認しましょう。
- 通行止め:碩仁國小と碩仁里の駐車場の間にある鉄道の橋は歩行者通行止めなので、電車で来ましょう。
- ハチ:市は歩道にハチの群れがいることがあると注意しています。出会ったら、すぐにその場を離れましょう。
三貂嶺生態友善隧道
旧三貂嶺トンネルは、1985年に新しいトンネルに替わるまで、牡丹と三貂嶺の間で宜蘭線の列車を通していました。新北市の歴史建築に登録されていて、2022年に市が全長約3.2キロの歩行者と自転車の道として再開しました。森の中を抜け、小さな滝や古い橋、さらに小さなトンネルを通ります。中には、蒸気機関車のすすが今も残っています。入口は雙溪区の牡丹街と瑞芳区の猴三路の2か所で、どちらからも通り抜けられます。
- 予約:子どもや高齢の方も含めて全員必要で、公式の予約サイトから申し込みます。枠は1時間ごとで08:30から始まり、各160人です。予約は14日前の正午に始まり、当日の空き待ちはありません。予約がなければ行かないでください。
- 入場:無料。市は、誰かからチケットを買わないよう注意しています。
- 開いている時間:08:30から16:30、最終入場16:00。
- 休み:毎週火曜日(連休中を除く)と、天候のために政府が役所や学校を休みにした日。
- ガイドツアー:牡丹の休憩所から09:00と14:00に無料で出発します。予約のときにチェックを入れましょう。
- 行き方:公式サイトは、トンネルへ出る道がない三貂嶺駅ではなく、猴硐駅か牡丹駅を使うよう案内しています。猴硐から牡丹までは電車で約8分です。YouBike 2.0のステーションは牡丹駅、猴硐駅、金字橋のそばにあります。
- ルール:自転車で走るならライトを持参しましょう(ないと押して歩くことになります)。三瓜子隧道の近くの指定区間では自転車を押して歩きます。電動自転車や動力付きの乗り物、ペット、ドローン、スリッパ、ハイヒールは禁止です(床が格子状の網になっているため)。
- バリアフリー:公式サイトによると、地形が車いすや歩くのが不自由な方には厳しく、手助けしてくれる人と一緒に来るようすすめています。
1日のプラン
- 午前:トンネルか滝。トンネルを予約したなら、予約の時間に合わせて牡丹か猴硐へ。滝なら三貂嶺へ行き、明るい時間を長く使えるよう早めに歩き始めましょう。
- 午後は猴硐で。猫の橋を渡って村へ行き、それから選炭場と駅のそばの炭鉱の遺構へ。
- 帰るか、さらに谷を登るか。直通の電車で台北へ帰るか、平渓線で十分へ。三貂嶺から約15分です。→ 平渓線と十分
時間のコツ
- 水曜日から日曜日に行きましょう。トンネルは火曜日、猫公所は月曜日と火曜日、選炭場は毎月第1月曜日が休みです。
- トンネルは早めに予約を。週末の枠を取りたいなら早めに。予約は14日前の正午に始まります。
- 電車を降りるたびに次の電車を確認しましょう。直通の電車は約1時間おきです。
- 雨具を持っていきましょう。ここは雨の多い東北部で、台風のときは歩道もトンネルも閉まります。→ 台北旅行のベストシーズン
九份へも瑞芳から行けます。→ 九份と金瓜石 · 日帰り旅行一覧
出典
電車の時間と運賃は台湾鉄道の時刻表検索(2026年11月4日水曜日)によります。猴硐、猫村、炭鉱の園区、坑夫の弁当は新北市の観光サイト(猴硐猫村(英語版)、猴硐貓村(中国語版)、猴硐煤礦博物園區、瑞三礦業整煤廠、猫の橋、猫公所)によります。猫にやさしいルール、猫公所の運営団体と開いている時間は新北市政府の2026年2月の発表により、UDNでも確認しました。滝の歩道は新北市の観光スポットのページと歩道のコース、状況は市の歩道閉鎖リスト(2026年10月16日更新)によります。トンネルの歴史、予約のルール、開いている時間、ツアー、駅、YouBikeは公式の予約サイト、ルールは新北市の観光スポットのページ、すすについては市の2023年のニュースリリースによります。2026年10月確認。